263409 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

Running&Climbing

Running&Climbing

2006さっぽろさよならマラソン

2006さっぽろさよならマラソン


2006年11月19日(日)



『スキ者が集う大会』


今年もエントリーし(てしまい)ました。このスキ者ばかりが集う大会へ。止めておけという自分と、ここまで来たら5年連続参加だという自分とのせめぎ合いは後者に軍配。3週間前の北海道ロードレース:ハーフを大したことのないタイムとはいえ完走できたこともエントリーを決めた一因です。
11時10分にスタートするため朝9時半に地下鉄で会場着。車で来なかったのは大会後に走友会の懇親会があるためです。
思いのほか温暖な会場付近。遠方に望むのは藻岩山。冬至の1ヶ月前だけあって参加者の影が長いですね。

本部2 本部1


その一ヶ月前の旭川マラソンで寒い中を薄着で参加したのが裏目になり腸脛靱帯を痛めてからランパンに対する恐怖感があった私は長袖シャツとCW-Xで出走することに決めました。ハーフの半分の更に半分。片道5.27kmのコースを2往復する稀な大会です。

11時ちょうどにクォーターの部がスタート。この中には見慣れた顔がチラホラ。先頭集団はぶっ飛んで行きます。そしてその10分後に我々のスタート。去年のこの大会は体調が万全だったこともありスタートからぶっ飛ばしたものですが(結果的にハーフ自己ベストを樹立)、今日は5分を/kmをちょっと上回るゆっくりめの入り。徐々にペースアップし第一折り返し地点手前では体感的に4分10~20秒/km程度。胸中速すぎるかなと思いつつもう止められません。おかげで折り返しでラップを刻むのを忘れてしまいました。

折り返し直後は絶好調。10分前にスタートしたクォーター参加者をジャンジャン追い抜きます。これは自己ベスト更新か?などという野望を抱きつつ。あっという間に(でもないが)第二折り返し地点へ。


第二折り返し地点 10.54875km地点通過:46分35秒。


この直後なんとも言えぬ疲労感が私を包み始めました。スピード練習を全くしていなかったことによるオーバーペースを実感し始めたのです。身体全体、とりわけ両腕の重さが堪えます。筋力トレーニング不足をも痛感。ペースはガタ落ちし後方からのランナーに次々と抜かれ始めました。しかしその後ろ姿に追いつこうとする気力も体力も残っていません。このときの正直な胸中は(クォーターにしておけば良かった) こんな精神状態じゃどうにもならないのは明白ですね。


第三折り返し地点 約15.82km地点通過:1時間11分15秒。この5.27kmのラップ:24分40秒。


去年のこの大会で私は1時間29分32秒を記録しました。このときは第二復路でペースアップしたと記憶していますが今日は正反対。精魂尽き果てる直前です。折り返して何本目かの橋の下を通過したところでガクンと足が止まりかけました。(歩いちゃいけない。ゆっくりでもとにかく走り続けるんだ)との気力もいよいよ費え去らんばかり。そしてついに私は歩き始めました。首を横に振りつつ。(マラソンなんてもう止めよう。こんな苦しいスポーツなんざもう真っ平だ)と心の内で何度も繰り返しながら。
この先はもうほとんど記憶がありません。追い抜いて行く走友、応援に来てくれた走友が次々声をかけてくれますがそれに答える元気もなし。生きた屍状態です。100m走ってはまた首を横に振り200m歩く、の連続。喉も乾いたし身体もキツい。そして何よりエネルギー切れの様相さえ。しかしこの段階ではまだどうにか足を止めてはいませんでした。
ようやくゴール前最後の橋、南9条橋を過ぎたところで奮い立ちます。せめてこのラスト1kmちょいは完走しよう、と。おそらくペースは6分/km程度。ジョギングですね。なのに最後のこの願いすら叶えてくれないのが今日のこの大会。CW-Xを穿いた両方の太腿に痙攣の兆候が生じたのです。やむなく道端で屈伸。ゴール手前300m付近でのことでした。この姿をある女性走友が目撃しています。

そしてどうにかこうにかゴール。苦しさは2度目のハーフだった2003年アコムさっぽろ祭りマラソン並み(1時間59分21秒)。そしてタイムは初ハーフ並み。(走力向上は牛歩の如し、走力低下は脱兎の如し)を痛感する貴重な体験でした。


フィニッシュ:1時間43分32秒。この5.27kmのラップ:32分17秒。



スタート~中間地点:46分35秒。

中間地点~フィニッシュ:56分57秒。






© Rakuten Group, Inc.
X